[Kdeveloper] [翻訳] 用語の統一と使い分け

Yukiko Bando ybando @ k6.dion.ne.jp
2007年 3月 22日 (木) 14:56:27 UTC


坂東です。

> 1. Default
>
> 解決案 A) いわゆる「工場出荷時の設定」という意味の場合は「初期設定」または「デフォルト」とし、
> ユーザの意思が介入する場合や standard に置き換え可能な場合は「標準」とする。

amarok (stable) で以下のように変更してみました。

デフォルトを復元 -> 初期設定を復元
デフォルトの音楽フォルダ -> 標準の音楽フォルダ
指定がなければデフォルト -> 指定がなければ既定値 (既定値の方が初期値より一般的?)

他のファイルも見てみましたが、全面的に「デフォルト」を言い換えるのは大変そうです...
「デフォルト」って便利な言葉ですね。

> 2. Document (ハンドブックやマニュアルではない)

kdvi, kpdf, kghostview あたりの document は「文書」に統一してみました。
ただ、これも思ったほど簡単じゃなさそうです。「閉じる」ボタンの説明が
「現在のドキュメント、ウィンドウを閉じる」になってますし...

> 3. Web

「ウェブ」に統一しました。

> 4. Fax

「ファクス」に統一しました。

> 5. Fullscreen
> 「フルスクリーン」か「全画面」か?

よく見てみると「全画面」は digikam, gwenview, kaffeine, kphotoalbum でしか
使われていませんでした。「全画面」という言葉はあまり好まれていないみたいですね。
なので、とりあえず「フルスクリーン」に合わせました。

> 6. Volume
> 「ボリューム」か「音量」か?

kmix と arts を除いて「音量」に変更しました。
arts は KDE3 で終了ですが、kmix では「ボリューム」のままの方がいいでしょうか?


それと、KDE4 ではメインメニューの「ファイル」「編集」なども各ファイルで
翻訳するようになったため、同じメッセージが大量に追加されました。ファイルを
一つ一つ開いて更新するのも面倒なので、文脈によって訳語を変える必要がないと
思われるものについては、スクリプトを使って以下を全ファイルに対して実行し、
一括更新しました。

msgcat --use-first -o new.po old.po batch_update.po
# 既存のファイルと batch_update.po (頻出語を集めたファイル) を合体
# 翻訳済みのメッセージは変更しない (--use-first)
msgmerge -o new.po new.po file.pot
# できたファイルを pot と msgmerge
msgattrib -o new.po --no-obsolete new.po
# batch_update.po によって追加された余分な部分を削除
msgcat -o file.po --use-first new.po old.po
# 元のファイルの obsolete を戻すため

最後に、更新されたファイルともう一つの作業コピーを meld で directory 比較
してチェックしています。文脈は詳しく見ていないので後で微調整が必要なものも
一部あるかもしれません。「無視」を「無視する」に変えるとか。

batch_update.po はここに置いて時々更新しています。
http://websvn.kde.org/trunk/l10n/ja/internal/kde4/batch_update.po
メニューや設定パネルの短いメッセージが主ですが、おかしいと思われるものがあれば
ご指摘ください。よろしくお願いします。



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